流れ星 

    ニュージーランドに移住して3回流れ星を見たことがある。

    6年前、生活基盤を固めるため単身で職探しのためにニュージーランド入りし、義理の妹夫婦の家に間借りしていたころ、庭のデッキの上で「これからどうなるんだろう。。。」とボウッとしながら星空を眺めていたら、スウーっと一筋の光が目に入った。人生で流れ星など見たことがなかったので、一瞬何かと思ったがすぐにそれだと分かった。

    2回目はコロマンデルに家族旅行に行ったとき。満点の星空を眺めていたらまたスウーっと一筋の光が視界を横切った。

    3回目は我が家の庭。1回目の永住権の申請をしたあと何気なく庭で星空を眺めていたらまたまた遭遇。これで永住権がすぐ認可されるだろうとぬか喜びしていたら、逆に取り下げするはめになった。

    別に流れ星を何回見てもいいことなんかなにもありゃしないと思っていたが、よくよく考えてみたら幸せなことだらけだ。家族はみな元気。ちょっとこのところ忙しいが安定した仕事もある。気のおけない人達とも楽しく食事をする機会も豊富。しっかりと家族との団らんも取れている。これ以上の幸せってあるだろうか。

    きっと3回の流れ星はこの幸せのことを指していたのかな、と考える今日この頃だ。

    ニュージーランド移住の一区切り 

    永住権がおりた。

    何気なくイミグレーションのホームページにログインして自分のビザのステータスを確認したところ、永住権のステータスがPendingからApprovedとなっていた。翌日ポストにはイミグレーションからの手紙が届いていて、ジョブオファーや雇用契約書、前職のリファレンスレターなどの原本提出を条件に申請が認可されたとの内容が記されていた。

    正直ビザに関してはなかり苦労したほうだが、実際認可されてみるとあまり感動はない。6年前にあれほど夢見た永住権だがビザは単にビザでしかなく、実際はいかに海外で生活を成り立たせるかのほうが重要であり、逆にこれがきちんとできればビザはついてくるものだと考えは変わっていた。永住権はあくまでも手段であって目的ではないのだ。

    とは言え、あのワークビザの切り替えの手続きの煩わしさや、経済的負担からあと少しで解放されるかと思うとホッとする。日本にいる父親も折に触れ永住権の進捗を心配していたのでいい報告ができそうでうれしい。

    晴れてこれから我が家はスタートラインに立つわけだが、移住という名のレースを楽しみながら、息子に分け隔てない教育の機会を与えてくれているニュージーランドに出来うる限りの貢献をしていきたいと思う。

    懐かしき面々 

    最近フェイスブックやツイターで懐かしい先輩や後輩との“復縁”が相次いでいる。
    海外にいると妙にそういったやりとりがうれしく、すっかりそちらにはまってブログの更新がままならない。。。
    みんな一様に元気で、楽しいやりとりが毎日に刺激を与えてくれる。「そうだ。忘れていたけど、自分にはそういった付き合いが日本にあったんだ」と望郷の念が込み上げてくる。

    離れていても、お互いを気遣いあえる関係は心地よい。

    ツイターやフェイスブックはそういった緩い関係を維持していくに最適な仕組みで、だからこそこれだけ普及したのであろう。息子もオーストラリアに転校した友達なんかともたまにフェイスブックでやりとりをしているようだ。

    海外に住んでいようと、日本に住んでいようと今は人間関係は維持できる。今生の別れなど今はこの世に存在しないのだ。

    反省 

    このところ、忙しくてついついイライラしがちである。

    銀行員時代はイライラしても酒やタバコに逃げられたが、両方ともやめた今は逃げられるべきものがない。だからついつい態度に出てしまいがちだ。忙しいということはある面恵まれたことであるが、ついつい忘れがちになってしまう。

    ニュージーランドにきて仕事が安定せずに悩みに悩んでいたときからすれば、天と地の差があるが人間は勝手な動物だ。幸い、そんな状況でも酒やタバコには目は行かず、ひたすらテニスがしたくなるという衝動に駆られるだけなので、心身ともに健全にはなったと思う。

    イライラしても、腹を立てても結果は同じである。

    忙しいときは、やはり腹をくくってスピードを少し落としても、多少やりのこすことがあっても「なんとかなるさ」的な態度でいることにしよう。明日から4連休だ。息子とテニス三昧の生活が待っている。

    反抗期のない国 

    このところよそのお宅のお子さんを見て感じることがある。それはみんな一様に「素直」ということだ。
    これは日本人家庭のみならず、ほとんどの家の子供がそうなのである。少なくても我が家が家族ぐるみでお付き合いをしているお宅の子供は年齢に関わらずとても素直だ。これは何でなのだろうか。

    ティーンエイジャーの難しい年齢の子供でも、受け答えがとても素直で家族間のコミュニケーションが非常に円滑だ。反抗期で手を焼いているという雰囲気は全くない。

    きっと家族で一緒に過ごす時間がとても長いという環境もさることながら、日本の中学受験のような殺伐としたシステムが存在しないからなのだろう。中学受験みたいな制度は子供の人格にかなり影響を与えるのだと思う。

    ニュージーランドはよくも悪くも教育は放任主義的である。

    勉強しなければしないで許されてしまう。その代わりに自分でしなければ学業について行けず、ドロップアウトする確率は高くなり、大学進学はままならない。多分大学進学率なんて20%以下ではなかろうか。仕事でもそうだ。キャリアは自分で作る物で、会社が与えてくれるものではない。日本と違った意味の厳しさがある。

    息子に「勉強より遊べ」と言い続けてきた僕だが、最近はそろそろ方向転換してきている。今、彼がやらなければならないのは勉強を通し、物事をロジカルに考える思考回路の構築だ。少し口うるさがたの親父となっているが幸い息子はその意味を理解してくれているようだ。我が子も素直である。